・"2021-10"は2021/10/15購入、シロカブトと思われるが不思議なことに体重が全く増えない

- 2022/3/06 22g
- 2022/3/20 23g
- 2022/4/30 22g
- 2022/6/19 22g
- 2022/8/16 22g
となんと3月から1グラムも増えていない
やや黄色っぽくなっており結構太っているので健康そうには見えるが、エサのマットが合わないのか?
または今利用しているマットを分解できる菌やバクテリアが腸内にいないのか、それとも温度や湿度の問題か・・・?
・"2022-08"と"2022-10"はどちらもヘラクレスオオカブト(ヘラクレス・ヘラクレス)だが残念ながら体重が増えずに☆になっていた
それぞれ2022/03/27、2022/05/03に購入し初回の計測ではどちらも10gだったがその後12~14gまでしか増えず
頭しか残っていなかった遺骸やマットの状態をよく観察したもののこちらも原因が分からず、というのも同じ時期に同じ店で購入したものは同じマット・同じケースサイズ・ほぼ同じ温度/湿度で問題なく大きく育ち既に50gを超えているからだ
腸内のバクテリアの個体差やエサの好みなのだろうか

一部勘違いや誤りがあるかもしれないが色々と調べた結果を箇条書きにしてみる
・カブトムシの幼虫は木や落ち葉の腐食が進んで土状にまで分解されたもの(いわゆる腐葉土)を食べて育つ
・カブトムシも、そして朽ち木に潜りそれを食べて成長するクワガタの幼虫もタマムシやカミキリムシのような生木や枯れ木を食べる本格的な材食性ではなく菌類などの助けがないと木材を分解できない
・朽ち木は主に
1. リグニン (木質素)
2. セルロース (繊維素)
3. ヘミセルロース
から構成される
・1. リグニン
約50%を占め茶色。建物で言えばコンクリートに当たり白色腐朽菌で分解される。(茶色いリグニンが分解され結果としてセルロース等が残り白くなる)
白色腐朽菌は石炭紀末期に地球上に現れたかまたはリグニン分解する能力を獲得し、それ以前は枯れ木や倒木は分解されることなく堆積し現在利用されている石炭となった
・2. セルロース
約25%を占め白い。建物で言えば鉄筋に当たりヘミセルロースとともに褐色腐朽菌で分解される。(白いセルロース、ヘミセルロースが分解され結果としてリグニンが残り茶色くなる)
植物の細胞壁及び繊維の主成分、いわゆる食物繊維。地球上でもっとも多く存在する炭水化物だが人間は消化分解できない
・3. ヘミセルロース
約25%を占め白い。
・リグニン、セルロース、ヘミセルロースはいずれも有機物でグルコース(ブドウ糖)などに分解される。(ちなみに高濃度のグルコースは人体に有害であるため、食後に大量のグルコースが発生した際にインスリンなどによりその濃度(血糖)を一定範囲に保つことができなくなると糖尿病)
さらに酢酸などに分解が進み最終的にバクテリアにより無機化される
・カブトムシの幼虫は各種分解物だけではなく菌類・菌糸やバクテリアも摂取しタンパク質などの栄養源とする
・昆虫もインスリンを持っているが、糖尿病や類似の病態になるのかは分からなかった
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