天気予報だと「終日曇り」だったが太陽も時折顔を出し気温は高め
まず入るなりひるんだのが、大量のやぶ蚊。何度も来ている場所で今まではそんなことはなかったが今日はあっという間にブンブン押し寄せ襲ってきた
二酸化炭素か汗の臭いか整髪料か何を手掛かりにくるのか分からないが、息を止めていても全然意味がなくたちまち常時2~30匹が頭の周辺を飛び回っている状態になり不快どころの話ではない
さすがに山歩きなので半袖短パンなどではなくそれなりの装備で(子供でも害がない弱いものだが)虫よけスプレーもたっぷりかけていたが、寄ってくるのは全く防げず手で振り払うくらいしかない

もう9月だがまだ蝉の大合唱、ほとんどはツクツクボウシ。カブトやクワガタは普段も見かけないがカミキリムシなどもおらず、いたのは木の根元に多数のザトウムシくらい
蚊を追い払いながら林道を歩いていると30分くらいで猛烈に疲れてきた
まずその暑さ、森林に入ると直射日光はないが湿度は最高でかつ気温も上がってきた。山道を上がったり下ったりしているうちに大量の汗が噴き出る
水を持ってこなかったので熱中症になりそうだ
そして日頃の運動不足。けもの道ではなくそこそこ整備された林道でも結構傾斜があり滑落すればただでは済まない場所なので太ももがパンパンになり心臓はバクバク息はゼーゼー、さらに蚊を呼び寄せる
一休みしたいがやぶ蚊の大群で全く落ち着かず、日光の当たる開けた場所があればよいのだがそんなところはどこにもないので歩き続けるほかない
針葉樹林帯にさしかかるとスギやヒノキの樹木は背が高いため地表まで日光が届かず下草が少なく、また虫が忌避する物質を出しているためやぶ蚊は多少ましになるが、それでもしつこいのが常時10匹くらいはブンブン😡

パプアニューギニアやインドネシア、アマゾンなどの奥地などの裸で過ごしている未開の部族は熱帯雨林で蚊はどうしているのか?と以前気になり調べたことがあった
結果としては彼らも普通に刺されるが慣れており皮膚も強いのでそんなに腫れたり酷く痒くなったりはしない、あと寝るときは煙をいぶしたり葉っぱの蚊帳で防ぐとのことだった

要所要所で林道の全体案内図、地図があるので変に横道に入ったり滑落しなければ遭難のリスクは低いがしばらくさまよっていると大げさだが
もうダメだ、死ぬ・・・
と久々に感じた
林業や山で暮らしている人には笑われそうだが、それだけ体力も落ちひ弱になっている
精神的なストレス・プレッシャーは日々の仕事等で受けるがそれはあくまでも直接生命にはかかわらないもので質が違う
あまりこの辺りはクマは出ないがイノシシはそれなりに見かけ、見分けは全くつかないが林道を外れていつのまに私有地の山に入っているとイノシシ防止の電撃柵があったりするので油断はできない

迷いかけながらも1時間くらいでどうにか車を止めたところまで戻ることができたときの安堵感は半端ない
良い運動にはなったが服が汗でぐっしょりでとにかく疲れて気持ちが悪く、ガンガンに車の冷房を入れポカリを飲んでようやく少し落ち着いた
もし迷って遭難して携帯の電波も通じなかったら・・・と考えただけで恐ろしい。昼でも薄暗いが夜の山は真の闇、何も見えないので動くこともできないが多数のやぶ蚊や夜行性の動物などで寝ることもできず休息は取れない、水も安全なものは飲めないので1日でも猛烈に衰弱するに違いない
山は恐ろしいところだ。
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