英検ライティングの復習をしている際にとんでもないことに気が付いた。ノー勉の割にはそこそこ書けたと思っていたが、「再生可能エネルギー (renewable energy)」の定義について完全に思い違いをしており、論点がずれたエッセイとなっていた。英語云々以前の常識の問題で、社会問題に対する理解のなさが露呈したことがかなりショック。得点も当然望めず、1次試験の1/3、CSEスコア換算で850点を占めるライティングでの失敗はかなりの痛手、前回2次試験でトピックを勘違いして失敗したことを思い出して悔やまれるが手遅れ。
落胆しつつもリーディングの残りを淡々と復習。
[大問 2]
・An Ancient Work Force 古代の労働力
エジプトのピラミッド建築にまつわる労働者についての考察。かつて信じられていた強制的な奴隷労働などではなく、肉体労働に必要な食料(極上の牛肉、プライムビーフも含まれる)と住居は与えらえ、社会的な責任を果たすために必要な奉仕とみなされており、また国家の結束にも役立っていたという研究。
・Language Diversity 言語の多様性
世界の言語の多様性とその地域的分布。均一ではなく、亜熱帯や温帯の食べるに困らない緯度では異文化交流や協力が生存に必須ではないため統一や統合が進まず多様性を維持、逆に寒冷地域では生き延びるため言語の統一が進み多様性が低くなるという話。
[大問 3]
・Chile under Pinochet チリのピノチェト政権
近代だが、苦手な歴史もの。チリの歴史を知っている人にとっては易問だと思うが、背景知識がほぼゼロなので難しく感じる。
サルバドール・アジェンデ (Salvador Guillermo Allende Gossens) - Wikipedia
米国のニクソン大統領は9月15日、この決選投票でのアジェンデ当選を「何としても」阻止するよう、キッシンジャー大統領補佐官とCIAに命じた[1]。手段は問わない、資金面の遠慮も不要とのことだった。この命令を受け、CIAは議員買収と軍事クーデターという2本立ての謀略に着手したが、議員買収は思惑通りに行かなかった[1]。一方の軍事クーデター計画の一環としてCIAはシュナイダーの排除を目論み、軍部の反シュナイダー派に機関銃と銃弾を譲渡、シュナイダーは10月22日に銃撃された(25日に死亡)。
しかし、この暗殺は完全に裏目に出ることとなった。シュナイダー暗殺に反発してキリスト教民主党がアジェンデ支持に回ったことにより、153対35の大差でアジェンデが大統領に選出され、世界史上初の自由選挙による社会主義政権が成立した。
アウグスト・ピノチェト (Augusto José Ramón Pinochet Ugarte) - Wikipedia
1973年9月11日には、3年前に社会主義政権としては史上初めて自由選挙によって樹立されたサルバドール・アジェンデ政権をクーデターで転覆することに成功、翌12日に結成された軍事評議会の議長となる。
クーデター直後に戒厳令が敷かれ、ビクトル・ハラを初めとする人民連合系の市民が多数サンティアゴ・スタジアムに集められ、容赦なく虐殺された。クーデター後一日で確認された遺体は2,700体に上った[1]。
貧富の差は急激に拡大し、アジェンデ政権期のような極端な物不足はなくなった代わりに、輸入品が国内に雪崩れ込み製造業が壊滅。貧困率がアジェンデ政権下の2倍の40%に達したほかハイパーインフレも深刻で、インフレ率が数百%にまで達している。1985年にはエルナン・ビュッヒが経済相に就任し、1987年から1989年まで銅の価格が国際的に上昇したことも助けとなり[15]、1987年には6.6%、1988年には7.3%、1989年には10.6%と高い実質GDP成長率を記録した[16]。
国民生活の貧窮ぶりは目を覆うばかりであり、1976年にはフランスの科学機関がチリ国民の栄養状態について、次のような報告書をまとめている[18]。
「2歳の幼児が地面に座り込み、ほとんど体の均衡を保つこともできないのを見ると、心は悲しみに沈む。この子は立つことができず、歩くことも話すこともできない。体重はわずか9キログラムしかない」
・The Positive Side of Psychopaths サイコパスの利点
約100人に1人、多くは男性というサイコパス。前半は適度に抑制できれば社会的に有用な点もあるという論文を紹介、後半は一転し高い地位についたりすると長期的に組織あるいは社会にとって良い結果をもたらさない、とする否定的な論調で締めくくっている。
・CRISPR Gene Editing クリスパー 遺伝子編集
普段から生物学的な科学ものに親しんでいれば有利な内容。これまた背景知識に乏しいため苦戦。単語もやけに難しく黄色と緑のマーカーだらけになった。ヌクレオチドとかハマダラ蚊の英語なんて分かりません。
バクテリアがウィルスの侵入を検知し、その一部のDNAを酵素で切り取って取り込んでおく。次回同じようなウィルスに攻撃された際には保管しておいたDNAを参照し、似ている部分へ酵素を誘導し攻撃を撃退する、という。
全体としてはどちらかというといつもより難しかった、という声が多かったようだが久々の受験の自分にとっては以前との比較ではなしにやはり内容的に難しいと感じた。ただし設問と選択肢はあまり迷うものもなく、きちんと読めていれば間違いなく正解を選択できるし、完全に英文の全てを理解できていなくても消去法で解けるものも多いのは毎回の傾向。
